粘土という素材の限界を押し広げ追求してきた現代アーティストの独創性に光を当てる作品集。2022年10月から2023年1月にかけてロンドンの「サウスバンク・センター(Southbank Center)」内「ヘイワード・ギャラリー(Hayward Gallery)」で開催された展覧会に伴い刊行された。
近年、現代美術において粘土ほど再評価されている素材はない。本書は、現代アーティスト陣がいかに独創的で驚くべき手法を用い、粘土や製陶術を駆使して、その素材の限界に挑み型を破ってきたのか探る。グレイソン・ペリー(Grayson Perry)からウッディ・デ・オセロ(Woody De Othello)まで、国際的に活躍する20名以上のアーティストによる作品に加え、キュレーターのクリフ・ローソン(Cliff Lauson)による序論、作家であり評論家のエイミー・シャーロック(Amy Sherlock)による美術と陶芸の歴史に触れたテキスト、そして展覧したアーティストたちによる座談会の内容を収録。美術と工芸の関係についての今まさに繰り広げられている「対話」に有意義な貢献を成す一冊である。
hardcover
176 pages
230 x 280 mm
color
2022
published by HATJE CANTZ